アトピーと腸内の小人たち

アトピーを腸内細菌と食事でコントロールするブログ ときどき育児

食べられる!?食物アレルギー! 腸内細菌がカギ

食物アレルギーがあるものは一生食べられないの?

こんにちはTsugumiです。

食物アレルギーが出ている方、もう一生その食べ物は食べれないのか…って考えちゃいますよね。特に、アレルギーが出る食品にかぎって、なぜか大好物なことが多いです。Tsugumiの場合は小麦です。パスタ、パン、お好み焼き、たこ焼き、グラタンとかめっちゃ大好きです。私も、アトピーが悪化した時、小麦を食べると一時間後くらいに目の周りと手首から肘、肩にかけて真っ赤になり、ボコボコした湿疹ができていました。めっちゃかゆい。小さい頃からアレルギーテストをしていましたが、小麦は引っかかっていませんでしたので小麦がアレルギーと聞いた時には、えっ?…って感じでした。

 

アレルギーの血液検査と皮内テスト

アトピーが悪化したとき、細かくアレルギー検査を行いました。まず、血液検査。特異的IgE検査(RAST)。採血し、ある食物、花粉、ダニ等に対するIgEがどれくらいあるかを調べる検査。もう一つは、皮内テストです。皮膚に直接、テスト用のアレルゲンを注射します。15~20分くらいたつと赤い円が広がってきます。アレルギーがなければ小さいまま。赤く大きければそのアレルゲンに対して強いアレルギーがあるという事です。

 

皮内テストでは卵、牛乳、小麦、大豆、イカ、鮭、キャベツ、大根、トマト、マグロ、サバ、えび、カニが結構大きく引っかかっていました。その中でもダントツ際立っていたのが小麦!私は腕に13個くらいアレルゲンを打ったのですが、一つ一つの間は、かなり空いていたのに、隣の反応にかぶさってしまうくらい大きかったです。他が2-3㎝のところ小麦は直径5㎝くらいでその上、かなりパンパンに腫れてました。

 

アレルギー、皮内検査では反応が大きくても血液検査だと反応が小さい!?

そんなこんなで、皮内テストで次々に食物アレルギーが明らかにされていったTsugumi。ところが一方一週間後に見に行った血液検査の結果は…小麦がクラス3(3.5以上)、卵、牛乳はクラス1(0.35以上)。クラス1や3は一応、アレルギーの疑いはあるのですが、Tsugumiの予想はクラス5~6くらいだったのでちょっと拍子抜けしたのを覚えています。

結果の簡単な見方としては、

  • クラス0----アレルギーの疑いなし
  • クラス1---疑い
  • クラス2~6---アレルギーの可能性あり

不思議に思って調べたところ、特異的IgE検査はクラス2以上でもアレルギーがあると断定されるわけではなく、”アレルギーの可能性あり”という事がわかるということ。逆に、たとえクラス6でも食べてみて問題がないこともありうるのです。(クラスだ6だと問題ないことは少ないですが…)

腸内環境が良くなると食物アレルギーも食べられるようになる? 

その後、とり過ぎていた脂質をしばらく経ち、肉魚も控えました。ぬか漬け等の乳酸菌をとり、野菜と米をメインでしっかりと食べる生活を3か月ほどおくりました。過剰な油分が体から排出され、腸内環境がとってもよくなったんです。その証拠がウンチです。黄土色でつるりと艶があり途切れない。切れが良くて拭かなくてもいいくらい(実際は拭きますよ。)そうすると、食物アレルギーのあるものを少しずつ食べても、かゆくならないんです。食べ過ぎたら反応が出ますけどね。

アレルギーのある食物の食べ方(小麦の場合) 前編

注:アナフィラキシーのような強いアレルギーをお持ちの方はお医者さんの指示を仰いでください。

私は小麦アレルギーがありますが、最初はパンなどは、かゆみがでました。アレルギーは食物のたんぱく質が消化できずにかゆみとなります。最初はグルテン(タンパク質)の少ない薄力粉から始め、量をとっても問題なくなったらグルテン(タンパク質)の多い強力粉を使うのが体に合っていると感じました。

ここでちょっと小麦粉の種類と用途について

そして重要なことは、消化しやすくすること!です。そもそも腸は脂っこいものは消化しずらいです。ただでさえ消化しにくいアレルギーのたんぱく質がたっぷりの油と一緒にやって来たら…?腸は消化できずにかゆみとなって出てきます。まず初めはは油は使用しない。たとえ使うとしてもほんの一滴です。そして消化するために、よくよく、本当によーく噛んで食べましょう。

アレルギーのある食物を食べる時間帯

Tsugumiはまず、手始めに薄力粉で野菜のチヂミや野菜のお好み焼きを作ってランチにたべました。もちろんテフロンのフライパンで油なしです。ランチってどうでもいい情報じゃん。…って思ったあなた。結構時間も大切なんです。食物アレルギーって早くて30分~1時間にで始めるのですが、夜アレルギー物質を食べると確実に夜寝られません。寝る前は体が暖かくなるので余計痒いです。しかも夕飯を食べた後は運動しないので、消化されるのも遅い。よって長時間痒いです。

アレルギーのある食物の食べ方(小麦の場合) 後編

少しづつ食べられる量を増やしていったら次に食べるのは中力粉のうどんですね。油も使用する必要がないのでうってつけです!最後は強力粉4のパンです。パンが食べられると、朝から食パンが食べられますね。朝であれば通学通勤で歩きますし、消化も早いです。間違ってもしょっぱなから菓子パンを食べないように。菓子パンは脂質たっぷりなので、フランスパンから始め、添加物や脂質の少ない食パンを選んで食べてみてください。だんだん冒険してあんぱんとかドライフルーツのパンとか。私はパンが大好きなので小麦アレルギーと分かった時は、パンが一生食べられないんだ…と落ち込んみました。パンが食べれるようになったときは小躍りするくらいうれしかったのを覚えています。

 

パスタと油の種類

そしてラスボスのパスタです。なんて言ったって強力粉の小麦と油なので消化が気になるところです。パスタで使用するのはエキストラバージンオリーブオイルがおすすめです。オリーブオイルはオメガ9(オレイン酸)と呼ばれ、加熱しても酸化しづらい油です。悪玉コレステロールを減らしたり、動脈硬化リスクを低下させます。オメガ6とオメガ3のバランスのように免疫系に影響を与えることは少ないようです。オリーブオイルという表記だとサラダ油が含まれていることもあるので、オリーブオイルのみを含むエクストラバージンオイルを私は使用しています。オメガ9のオリーブ油でもとり過ぎは良くないので、まずは油を少しだけ使用して作ってみてください。私は小麦とオメガ6の組み合わせが合わなくて、パイ生地やデニッシュ生地のパンを食べると痒さよりまず、吐き気がします。胃酸が上がってくるのがわかります。でも、不思議とエクストラのオリーブ油とパスタの組み合わせは体調が悪くなることはないです。

 

食物アレルギーが食べれるようになる理由

腸と腸内細菌は免疫をコントロールしています。免疫システムの70%が腸にあるのです。しかも腸にはアレルギーを抑制するシステムがあるとわかっています。口から入って腸にやってきた食物のたんぱく質に対して、免疫反応を起こさないようにしているのです。だから、腸を通ったものに対して抗体のようなものができやすいという事です。だからアトピーが回復したら、アナフィラキシーのアレルギーのない人であれば少しずつアレルゲンを摂取し抗体を作っていくのが良いと思います。くれぐれもひどいアレルギーがあるものはお医者さんの指示に従ってください。肌に塗るピーナツオイルなど、腸を通過せず、肌のバリアーをくぐり抜けて血液中に入ってきたたんぱく質に関してはアレルギー抑制する仕組みは働きません。

 

小麦が食べれるようになってからの血液検査結果(特異的IgE)

アトピーがよくなり、小麦が問題なく食べられるようになったころに再度特異的IgEの検査を行いました。すると、数値は0.04、クラスゼロ(0.34以下)でした。かなり下がりましたね。食べれるようになると大幅に数値は下がるんだって、びっくりしたのを覚えています。よって、たとえ食物アレルギーがあっても腸内環境が整い免疫が整えば、そのうち食べられるようになるってことですね。